UOMO[ウオモ] 創刊。これって40代のライフスタイル?

一流品に囲まれたモテおやじ像を啓蒙する「LEON」のヒットにあやかって、ちょうど隙間だった40代男をねらって出たわけね。
先日41になった俺としては、ほお、どんなライフスタイルを提案してくれるわけ?と興味を持って買ってみました。
広告はさすがにクオリティが高いものばかりだねぇ…。そして中身といえば、これ40代じゃなくて30代じゃない?と思うような感覚のズレが大きくて、日本版「ヴォーグ」男性版をやりたかっただけ?と期待をはずされました。
同年代の中に混じると、自分は若く見えすぎて浮いちゃうんだよね。話題や感覚もやっぱり自分はガキっぽくて、ギャップを感じることがある。とくにお子さんがいるパパの感覚は、子供のいない人とは決定的に違います。それは当然ですよね。
業種によっても世代感覚のギャップが大きいこの年代。自分とのギャップをさまざまな場面で意識することが多い中でこの雑誌をみると、さらにものすごいギャップを感じるわけで。こんな40代が世の中に何%いるんだろう?
和服の女性を表紙に持ってきて、秘境の温泉宿と隠れ家的お店を紹介する雑誌の方が、よほど身近な感じがするんですけど。もしくは物欲を刺激する「MONOマガジン」の方がよほど…。
「オトナ・ジャケット」の華あるスタイルや、ちょっと不良っぽいスタイルの提案はいいんだけど、モデルが若すぎるんだよねぇ。
表4(↑の写真:つまり裏表紙ね)からめくっていくと、中田のフォトセッションがあるんだけど、それで分かってきた。
40代男って、社会的な立場や家庭を守るために、生きる目的が自分自身以外のものにシフトしていくものだと思うんです。体力や肉体の衰えにも「もう若くない」というあきらめもつけなくてはならないし。そんな年代に「自分をあきらめるなよ!」というメッセージを送るべきなのが、まだ自分のためだけに生きている歳の男をカッコよく見せたところで、ギャップを感じるのは当然だよなと。
クルマの写真は、かなりハイセンスでしたけど。モデルの若造っぽさを、もうちょっとなんとかしましょう!
「東京エレガンテ24時」という記事で、<彼女を送ってBARで一杯。くつろぎの時はカジュアルジャケットで>というコピーに、苦笑に近いギャップの最大値がマークされたのでした(^^;
彼女を送って行って、帰宅してカジュアルジャケット着て、また街に出てBARで独り飲むんかい…。20代だったらありかもな。
◆集英社「UOMO」公式サイト
▲ by tzucca | 2005-02-28 00:10 | → BOOK