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「のだめ」ウィーク!

評判は以前からいろいろ耳に入っていたのですが、ものぐさで手をつけずにいた「のだめカンタービレ」。
ゆいが「あ、こんなところに何かでもらった図書券3000円分ある」っていうんで、「だったら!」と1〜14巻をまとめ買い&一気読みした今週。

うはーっ、面白かったぁぁ。幸せな一週間だったぁ。

佐々木倫子さんの「動物のお医者さん」に通じる、現場の取材が生きたエピソードと笑い、個性的なキャラクターに拍手拍手! なにか得たいの知らないパワーがある。

思えば、これまでの人生で、身近に誰かしらクラシック音楽演ってる人がいたから、親近感ありつつも知らなかった世界が展開していて興味深かったですよ。爆笑しながらも、個人の能力を競い合う世界。厳しいけど、カッコいい!

「のだめカンタービレ」は、コミックなのに、音を感じられちゃうのがスゴイ。
クラシック音楽を進んで聴く人間じゃない僕だけど、聴いてみたい、この曲!って思えてくるもん。
なるほど、ちょいと前からのプチ・クラシック・ブームの一端を担う作品なだけあります。

ピアノ以外は超ダメダメ人間で変態さんの、のだめこと野田恵。このコミックが好きな女の子って、のだめに自分を投影しちゃう人多いねー。じゃあ男の子はっていうと、天性の才能と努力で世界的指揮者に登りつめていく千秋に自己投影?いやいや、彼はあまりにも出来すぎな男なので、ちょっと気がひけちゃう。でも、圧倒的な才能の部分以外で、のだめに振り回されたり苦労性な部分には「わかる〜!」。なんでオレ様がこんなことしなきゃいけないんだ?ってよく僕も思ってるよ(笑)夜中に帰宅して、翌朝出すゴミがまだまとめてなかったりするとき等々…。
それだけでなく、千秋の自分の道を究めていこうって意志の強さには、かなり勇気をもらったりして。
自分の中の「オレ様」が、「勉強せなあかんわ、自分も」とせっついております。

一気に読んで、たっぷり世界に浸れて幸せだったけど、次は1巻ずつなんだ…。
は、はやくぅぅぅ。
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  by tzucca | 2006-01-29 02:23 | → BOOK

頭で映像変換しやすかった小説「GOTH」

生活習慣病健診の前日。
待ち時間対策で、小説の文庫本を探していました。

本屋の文庫本棚に並んだタイトルを目で追いながら、
どれにしようかな〜
とぼんやり考えていたのですが、
ふとそこだけピントが合った気がして手に取ったのが
「GOTH 僕の章」乙一著。

観ればカバーデザインも趣味に合っているし、
カバー裏の解説を読むと、猟奇的なミステリーらしく
なんだ僕にぴったりじゃん!
とそのままレジに向かいました。

もしかしたら、以前人から薦められてたかもしれません。
ミステリという形式で書かれたライトノベルながら、
<本格ミステリ大賞>を受賞した作品です。

面白いなぁと思ったのは、
猟奇的事件の犯人や暗黒系な主人公たちの
理由は知らないけどそうしたいから、という心理と
本当の自分を押し隠して社会の中に紛れて生きていく術
の描写が妙にリアルなところ。

だからあとがきに書かれた
「GOTH」に登場する犯人たちは、人間ではなく妖怪だと考えてください。
の一言にはちょっとがっかりしちゃいました。
たしかに「現実感」を描く作品ではないのですが、
人物たちの光に向かわない性質は、真実味があると感じたんです。
殺人の理由やトラウマにあえて触れなかったことが、
物語性を押しつけるワイドショー的事件認識とは違う
ドライさがあっていいと思ったんですよ。
それに、猟奇事件が実際に多く起きている今、
それは決してダークファンタジーという安全圏でのお話ではないよなと。

僕は、小説の場合、文章を頭の中でいちいち映像変換しちゃうせいで
読むのがすごく遅いのです。
古くからの知り合いの方へ。いまだにそうなんですよ(苦笑)
「GOTH」はイメージが浮かびやすくてサクサクと読めてしまいました。
共感はしないけど、キモチは分かる、という部分が多かったからでしょう。
でもトリック部分は小説でなければ成立しないので、ここでは
触れずにおきますが、映像変換していたおかげで楽しめました。

僕は、現実でのバイオレンスには絶対反対!の人です。
しかしながら、映画でもマンガでも小説でも、
作品のモチーフとして猟奇的なものが
描かれていると、目が輝いてしまいます。
僕の中にも、無感動で暗黒に塗りつぶされた心の闇がたしかに
あります。ジェダイにゃ絶対なれねー、と思っております。
類は友を呼ぶとはいいますが、ダークサイドが見え隠れしている人に
惹かれてしまう自分がいます。親しくなりたいか?と言われると、
はてなマークですけどね(笑)

自分は●●●が好きだが、●●●が好きな人とは
あまり友達になりたくないという心理は、
矛盾しているんだけど、けっこうありがちなことじゃない?(笑)

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僕が読んだ文庫版「GOTH」は、単行本「GOTH -リストカット事件」を
2分冊したものです。
「GOTH 夜の章」には、暗黒系、犬、記憶、あとがき
「GOTH 僕の章」には、リストカット事件、土、声、あとがき
という構成です。単行本とエピソードの順番が違ってます。
僕としては、「僕の章」の方が好きでした。
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  by tzucca | 2005-10-17 00:10 | → BOOK

UOMO[ウオモ] 創刊。これって40代のライフスタイル?

a0028078_1205223.jpg40代男のライフデザインマガジン UOMO[ウオモ]が創刊。
一流品に囲まれたモテおやじ像を啓蒙する「LEON」のヒットにあやかって、ちょうど隙間だった40代男をねらって出たわけね。
先日41になった俺としては、ほお、どんなライフスタイルを提案してくれるわけ?と興味を持って買ってみました。

広告はさすがにクオリティが高いものばかりだねぇ…。そして中身といえば、これ40代じゃなくて30代じゃない?と思うような感覚のズレが大きくて、日本版「ヴォーグ」男性版をやりたかっただけ?と期待をはずされました。

同年代の中に混じると、自分は若く見えすぎて浮いちゃうんだよね。話題や感覚もやっぱり自分はガキっぽくて、ギャップを感じることがある。とくにお子さんがいるパパの感覚は、子供のいない人とは決定的に違います。それは当然ですよね。
業種によっても世代感覚のギャップが大きいこの年代。自分とのギャップをさまざまな場面で意識することが多い中でこの雑誌をみると、さらにものすごいギャップを感じるわけで。こんな40代が世の中に何%いるんだろう?

和服の女性を表紙に持ってきて、秘境の温泉宿と隠れ家的お店を紹介する雑誌の方が、よほど身近な感じがするんですけど。もしくは物欲を刺激する「MONOマガジン」の方がよほど…。

「オトナ・ジャケット」の華あるスタイルや、ちょっと不良っぽいスタイルの提案はいいんだけど、モデルが若すぎるんだよねぇ。
表4(↑の写真:つまり裏表紙ね)からめくっていくと、中田のフォトセッションがあるんだけど、それで分かってきた。
40代男って、社会的な立場や家庭を守るために、生きる目的が自分自身以外のものにシフトしていくものだと思うんです。体力や肉体の衰えにも「もう若くない」というあきらめもつけなくてはならないし。そんな年代に「自分をあきらめるなよ!」というメッセージを送るべきなのが、まだ自分のためだけに生きている歳の男をカッコよく見せたところで、ギャップを感じるのは当然だよなと。
クルマの写真は、かなりハイセンスでしたけど。モデルの若造っぽさを、もうちょっとなんとかしましょう!

「東京エレガンテ24時」という記事で、<彼女を送ってBARで一杯。くつろぎの時はカジュアルジャケットで>というコピーに、苦笑に近いギャップの最大値がマークされたのでした(^^;
彼女を送って行って、帰宅してカジュアルジャケット着て、また街に出てBARで独り飲むんかい…。20代だったらありかもな。


集英社「UOMO」公式サイト
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  by tzucca | 2005-02-28 00:10 | → BOOK

恋ってそういうことだったのね

弁論大会のお約束。疑問を投げかけて、その言葉の意味を辞書から引用する。
ではさっそく、ファン・サイトまで存在する三省堂「新明解国語辞典」で「恋」を引いてみましょう。
こい【恋】
特定の異性に深い愛情を抱き、その存在が身近に感じられるときは、他のすべてを犠牲にしても惜しくないほどの満足感・充足感に酔って心が高揚する一方、破局を恐れての不安と焦燥に駆られる心的状態。

恋って、そういうことだったのね(^^;
説明にしては、あまりに具体的でリアル。破局のことまで言い及ぶ「ご親切」さが、この辞書の魅力。そして時に、具体的すぎてかえって「どういうこと?」って記述もあります。
せいこう【性交】
成熟した男女が時を置いて性的な欲望を満たすために肉体的に結合すること。

"時を置いて"ってなに?(笑)この短い説明文の中に、この一言を入れざるを得ない意味ってなんなの?
つづいて、近いページからこれを紹介しましょう。
せいひん【清貧】
[権勢の地位にある政治家などが]地位を利用して富を求めたりせず、お金と縁の遠い生活に安んじること。

貧乏ながら心清く慎ましく生きることではなかったのね。思い違いでした。水戸の黄門さまのような方のことを言うわけね。

以前からファンの多いこの三省堂「新明解国語辞典」、先頃第六版がリリースされました。すごく言い当てていて「なるほど!」とうなずく一方で、すごく主観的な断定ともとれる、カゲキな定義の面白さ。パっと思いついた言葉を「ここではどんな説明してるんだ?」とわくわくしながら引いていく愉しみ。これはハマります。すでに娯楽です。い、いや、日本語の勉強です。
新しい日本語をどう説明しているかも注目です。
ギャル
[流行にも敏感で、性的にもあけっぴろげな]若い女の子。

なんちゃってギャルを口にするおねえさまに対する、バリアーみたいな説明でございます。にしても、あけっぴろげって…(^^;

そうそう。この辞書、食べ物についての過剰な説明も面白いです。最後に数え方が添えられているのもいい。
説明を人に読んでもらって、どんな食べ物かを当てるお遊びもできますよ。

おもしろい説明を見つけたら、↓コメントで紹介してね!(^^)

三省堂「新明解国語辞典」第六版公式サイト
三省堂「新明解国語辞典」第六版 (本体2,900円+税)をamazonで買う
新明解国語辞典を読む:三省堂『新明解国語辞典』を趣味として楽しむサイトです。
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  by tzucca | 2004-12-07 23:42 | → BOOK

写真集「そうだ 京都、行こう。」

秋。紅葉の季節。
台風の連打でそれどころじゃないか、日本。
といいますか、僕もこの時期、紅葉を観にどこかに行くなんて、何年もしておりません。季節感なく仕事に押し流されている日々、紅葉を意識するのは、駅構内に貼られたJR東海「そうだ 京都、行こう。」シリーズのポスターを目にした時だったりします。

オーケストラ・バージョンの「私のお気に入り」をBGMにしたCMもそうだけど、このJR東海「そうだ 京都、行こう。」シリーズの広告写真は、「その通りだよ、京都に行かないと。」という気にさせる力を持ってます。コピーもまた、ちょっと疲れた都市生活者に向けて、時を越えて今の自分とシンクロする歴史上の出来事と、そこに行けばなにか解決できるかもと思わせるツボを刺激してくれちゃいます。10年間、同じコンセプトでこれほどのクオリティを保ち続けていることって、すごくない?偉業です。

美しい京都の、偶然出会えるかどうかの最も美しい瞬間をとらえたこの広告シリーズが、一冊の写真集にまとまりました。
たぶん、京都を紹介するどんな本よりも、美しい写真がここには納められています。
日本人で良かった。ほんとに良かった。

自然の移り変わりで彩られる色彩の豊かさ。
写真と同じシーンに出会えるのは奇跡かもしれませんが、そこに行けば、RGBやCMYKに置き換えられた色でなく、本物の赤や橙、青、紫、桜色に出会えるんですね。

広告では写真の上に重ねられたコピーが、この本では写真とコピーが別にレイアウトされています。写真の素晴らしさと、コピーの小粋さがより鮮明に目に入ってきます。なんて贅沢な企画でしょう。
でも、豪華にしようと思えばいくらでも豪華にできたものを、たったの1600円(税別)で買える本にしてくれました。
深まる秋、贅沢なリラクゼーションのひとときを、この写真集で、ぜひ。

保存版 そうだ 京都、行こう。 淡交社 ¥1,680(送料無料)

◆発行の淡交社さんのネットショップ(茶道具・和雑貨など)
→これが楽天のお店?と思うほど、デザインがしっかりとしたサイトです。
JR東海【そうだ 京都、行こう。】オフィシャル・サイト
→ここもしっかりと作ってあるサイトです。季節ごとの旅行ガイドや催し物スケジュールが便利です。
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  by tzucca | 2004-10-23 03:24 | → BOOK

けっこう面白い「R25」

a0028078_268.jpgガンガンにTVCMがオンエアされている、リクルート発刊のフリーペーパー「R25」
創刊準備号は目を通していたのに、7/1に出た創刊号はついぞ手に入れることができなかった。というか、置いてある場所を通過しなかった…。
ちょっと意地になって、創刊2号目が出る今日、わざわざ置いてある場所を通過して通勤。GETしたぜ!(そこまで力むことかい)

フリーペーパーだから薄いんだけど、Tシャツの似合うカラダになるための日常生活筋トレや、2ちゃんの「電車男」、マツケンサンバ、吉田秀彦インタビュー、普通に知っておきたい時事ネタなど、けっこう幅広く面白いネタを集めてたよ。
25〜34歳をターゲットにした男性誌なんだけど、下ネタに流されてないのがいいね。
そして、思ったほど広告だらけじゃなかったのも、ほぉぉって思った。

1つの記事が800字以内にまとまっているから、ブログを読んでいるような感じ。
でも書き手はライターさんなので、ブログで目にする素人の文章よりも、さすがに要点を得ていてずっと読みやすい。
個人的には、「身のほど知らずな野望を抱くダメ男」のためのノンジャンル雑誌であってもらいたいなー、なんて。ターゲット年齢から外れてる僕が言うのもなんですけど。
内容が充実したフリーペーパーはいろいろ出ているけど、この「R25」は新しい雑誌の形態を感じさせるものがありました。

@次週はウチにもある「アントクアリウム」が紹介されるらしい。どんな記事になっているか楽しみ。ちなみにウチのアントクアリウムの様子については…→ゆいのブログへ(今現在買うことができるショップの追加情報アリ)
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  by tzucca | 2004-07-09 02:07 | → BOOK

「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著)

a0028078_1559.jpg今、どこの本屋に行っても特設コーナーができている「ダ・ヴィンチ・コード」
本を読むのが遅くて、めったに最後までちゃんと読まない僕が、上下巻を一気読み!

秘密結社、シオン修道会、テンプル騎士団、教会の陰謀、暗号解読、異端、聖杯伝説そしてレオナルド・ダヴィンチといったキーワードは、僕の興味をビンビン惹きつけてくれちゃいました。大好きなんですよ、そのテの話。

ちょうど数ヶ月前に、イエス・キリストの受難と最期を描く「パッション」を観て、優れた宗教絵画の様式美を用いながらも、リアルにイエスの肉体が破壊されていく様に衝撃を覚えたばかり。また同じ頃にテレビで、レオナルド・ダヴィンチの天才と讃えられる以外の面やさまざまな謎の解明を試みるたけしの番組を観たことが、いい具合にこの本を読む伏線となりました。

ルーヴル美術館の館長ソニエールが何者かに襲われ、命が絶えるまでのわずかな時間に、暗号めいたダイイング・メッセージを残したことから始まるストーリー。ソニエールは、ダヴィンチやニュートンもメンバーだった秘密結社「シオン修道会」の総長だった。
ソニエールが仕掛けた暗号を解読しながら次のステージに進む、ロールプレイングな展開の中で、キリスト教の成り立ちと政治的に利用されたいきさつ、美術作品や異端とされた信仰の中に隠された本来のイエスの姿に端を発する聖女の存在、そして聖杯伝説と、キリスト教の暗部をめぐる興味深いさまざまな史実が、リリアンのように編み込まれていく…。

中でも、ダヴィンチの絵に関する解釈が、最高にエキサイティング。
同じ構図で2枚存在する「岩窟の聖母」のルーブル蔵版が、そこまで不穏な表現に満ちた絵だなんて思いませんでした。死体を徹底的に解剖して正確な人体表現をモノにしたダヴィンチにしては、不自然なポーズの絵だなぁくらいにしか印象がなかったので。
そして幾度も目にしてきた名画「最期の晩餐」については、ナイフを持った誰のでもない不気味な手のことは知っていたけど、この本で指摘されるその部分には気づきませんでした。言われてみれば、たしかに…。

ダヴィンチの絵ばかりでなく、ルーブル美術館やウェストミンスター寺院など、読み進むうちに写真で確かめたくなる衝動に襲われます、絶対。
実は、角川書店の「ダ・ヴィンチ・コード」サイトのフォトギャラリーに、ツボを得た写真が集められているのですが、〈このページは、小説を最後まで読まれていない方には、興をそぐものになってしまう可能性があります。最後まで読まれてからご覧になることを強くおすすめいたします。〉という警告に従って、読後にアクセスしましょう。
せっかくインターネットがあるのですから、謎解きするラングトンとソフィーに付き合って、自力で画像を検索しましょう。これがけっこう楽しい!

ストーリー構成は、映画的というか「24」のよう同時進行の別エピソードを交互させるドラマのよう。うんちくを語る部分が多い割にテンポがいいので、なかなか途中で本を置けません。すでにロン・ハワード監督で映画化が決定しているらしいのですが、2時間30分くらいにまとめてしまうより「24」のような連続ドラマにした方が絶対いいと思うんだけど。



波紋呼ぶベストセラー(2004-7-4 毎日新聞サイト)
「新約聖書とダ・ヴィンチ・コード」と題した3回シリーズの講座は…

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  by tzucca | 2004-07-04 01:56 | → BOOK

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