自信が持てないからこそテーマを

WEBデザイナーをしている僕ですが、デザインに関しては完全に独学。大学では映画を専攻してたしね。
仕事の成り行きから、ディスプレイ上での画面構成やデザインにかかわるようになり、その流れでWEBデザインをするようになりました。好きこそモノの上手なれ、のパターンですかね。
というわけで、僕にはデザインにおける師匠がおりません。たいていは、映画にからんだところで影響を受けたり、考え方を学んできました。ただ、本格的にデザインを作るようになって、たんにテクニック的なものだけではなく、スタイルやポリシーの必要性を感じるようになりました。師匠がいなかったので、そのあたりがぽっかり抜けていたわけです。

今から10数年前、WOWOWでオンエアされていたパリコレの影響で、ゴルチエ、ヨージ・ヤマモト、川久保玲といったデザイナーに傾倒していたことがありました。
彼らの作品にあるスタイルとテーマづくりから、漠然と自分もそうあるべきなんじゃないかと影響を受けました。
とくにヨージ・ヤマモトの創り出す日本的でシンプルなシェイプとヨーロピアンな"品"にはひれ伏しました。そのヨージ氏があるインタビューで「自信を持てるのは、年に3回あるかないか」と言っていたのが、はじめは<謙遜>だと思っていたのだけど…。カッコつけた言葉でないから、余計に。

物事に対して純粋に立ち向かっていた当時からタイムワープして、今。
なにもかもどんどんペース・アップしたし、僕自身もブランドものを着るようなキャラではなく、ストリートダンスにハマって風貌がすっかり若造になっちゃったし(笑)自分のチームから離れていったメンバーも何人かいたり、売り上げのことや、数々の無理難題を乗り越えていくうち、だんだん純粋な気持ちだけではなくなりました。その程度のことは、オトナですし当然ですけど。
それでも、この仕事をはじめた頃から持っていた、自分自身が許せないレベルのものをそのまま出さないよう丁寧に仕上げるということは、いくら時間がなくても常に意識しています。客観的にみれば、また違う見方もあるだろうけど。気持ちがあっても、かけられる時間は圧倒的に短縮していますから。

「自信が持てるのは年に3回」というヨージ氏の言葉。今では、年に3回も自信を持てるなんて、サスガだ!と思えます。ぶっちゃけていえば、確信をもってすることは多いけれど、自信をもってということはほとんどないです。何年経っても手探りで何かを求めています。
仕事の面ばかりでなく、「なにもかも自信がない」状態に陥ることがしょっちゅうあるんですよね。自信を持った人ってのは、魅力を放っているもの。そう考えると、俺ってば魅力薄いかも。

One Wayですべてを通すことはできません。物事は無常です。
だからこそ、時期を区切ってテーマ設定が必要なんでしょうね。それを少し前までは、バージョンアップが必要なのだと思っていました。たしかに長期的な視野である時期を振り返ってみればバージョンアップに気づくことはありますが、年齢による体力や感受性の硬化によって、機能のカーブが下降している部分もあります。だからバージョンアップに例えるとツライです。だから、プラスマイナスの総和を肥やし続けるよう、テーマという餌を与え続ける必要があるんだろうな、と思うわけです。

今は、そのテーマを模索しているところです。
来年は42で「大厄」。ってことは今って「前厄」。つなぎ目で同期が乱れやすい時期なのかな…。
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  by tzucca | 2005-07-10 02:41 | → LIFE

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